私の大好きな漫画家さんに『きくち正太』さんがおられます。
きくちさんの作品は『おせん』や『瑠璃と料理の王様と』『あたりまえのぜひたく』などをご紹介したこともあると思います。
この『あたりまえのぜひたく』残念ながら2024年3月に出版されたこの10冊目で、完結してしまいました。
ものすごく大好きなマンガだったので非常に残念です。
今回は、この第10巻『あたりまえのぜひたくーそしてあたりまえのぜひたくー』から、きくち家のおでん(日常版)をご紹介します。
作品紹介
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この本は、幻冬舎から出版されている料理マンガで、作者は綺麗な絵と料理への造詣が深い『きくち正太』さんが書かれています。
きくちさんの書かれる絵はいつも素敵です。
このシリーズは表紙に独特な紙を使っていて手触りも素敵ですので、電子書籍ではなくぜひ紙の本でご覧いただきたいです。
『あたりまえのぜひたく』シリーズには、きくちさんの奥様が作中に登場されており、ご本人と奥様の掛け合いも非常にユニークなところも見所です。
お二人は本当に仲が良いんだろうと思いますね。
本作では、
- “春”二枚貝の寄せ揚げ
- 鯖棒寿司
- じゃがバター
- 冷し茶漬け
- お月見料理
- 松茸の土瓶蒸し
- おでん
- きりたんぽ
- 2月某日のきくち家の献立
が登場します。
きくち家のおでん
過去の作品ではがんもどきを手作りしたりする3日かけてつくるこだわりのおでんが登場していますが、作中でも語られている通り毎度毎度そんな手間をかけていたら、財布も手間ももちません。
ということで、本作では日常版のおでんがご紹介されています。
特別なものは何もなく、材料は
- 大根
- 早煮昆布
- しらたき
- こんにゃく
- はんぺん
- ゆで卵
- ボイルイカ
- ボイルホタテ
- ちくわ
- ちくわぶ
- じゃこ天
- すじ
- その他いろいろなんでも好きなもの
- 春菊
と春菊を除いてごく当たり前のもの。
作り方も至ってシンプルで、
- 出汁は取らない
- 大根は3〜4cmの輪切りにし、厚めに皮を剥いたら半分に切って最初に火にかける(下煮しない)
- 早煮昆布を戻した戻し汁を出汁に加える
- 練り物は沸いた鍋で湯通りして油抜きする
- 味付けは塩が8割、薄口醤油2割
といったところ。
コツは煮汁をたっぷり、弱火でコトコト煮てあげることのようです。
春菊はどうするかというと、
- 房のまま、食べる都度おでんの汁でしゃぶしゃぶする
んです。
この食べ方、どうやらご夫婦が出雲大社にご旅行に行かれた際に、松江の居酒屋で食べられたおでんの食べ方のようですね。
まとめ
きくち家の日常版おでんはいかがでしたか?
我が家も昨日実際におでんを作りましたが、(残念ながら春菊はありませんでしたが)食が進みすぎて、食後ちょっと苦しくなっちゃいました。
今作をもって、『あたりまえのぜひたく』が完結してしまったのは非常に残念ですが、次のきくち先生の作品を待ちたいと思います。
これからもご活躍を期待しています!
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