名著『バビロンの大富豪』を知る
令和2年に、投資信託・個別株を始めて、固定費を見直しました。
私の家庭は、
・ 専業主婦の妻と子供3人の5人家族
なので、リスク許容度は低く、投資に回せるお金は多くはありません。
投資は、元本が多いほど、大きな成果が得られるものです。
何かいい手はないものかと悩んでいたところ、リベラルアーツ大学にとても良い動画がありましたのでご紹介します。
・ 第151回 【すぐに実践できる】90年以上語り継がれている大富豪の7つの教え
・ マンガ動画 確実にお金が貯まる7つの教訓〜90年以上語り継がれている『お金持ちになるための絶対的ルール』
これら動画で、
『バビロンの大富豪』
という書籍が紹介されていましたので、私も読んでみました。
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この本は、古代バビロニアを舞台に、大富豪アルカドが、国王から「富を得る方法」を、百人の受講者に教えるという内容の物語です。
子供にも読める内容ですが、
・ お金を貯めて、守って、増やす原理・原則
が学べます。
この本の中で、
・ 『富をもたらす黄金の「七つの知恵」』
が紹介されていましたので、私なりの解釈ですが、ご紹介したいと思います。
『幸運の女神が微笑む人間』
七つの知恵の前に、
・ 「幸運の女神」が微笑む人間
というキーワードが出てきます。
この「幸運の女神」が微笑む人間とは、
- チャンスが訪れたときに、
- 与えられたチャンスを生かして、
- 実行に移すことが出来る人。
ということです。
まさに、私の後輩君のような人です。
最近、彼が10年後には資産家になって、会社を辞めているんじゃないかなと感じます。
『富をもたらす黄金の7つの知恵』とは
バビロンの大富豪が教える、『富をもたらす黄金の7つの知恵』とは、次のとおりです。
- 収入の十分の一を自分の為に取っておくこと。
- 欲望に優先順位をつけること。
- 蓄えた金を働かせて増やすこと。
- 危険から財産を死守すること。
- 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得ること。
- 将来の保障の為に、備えること。
- 明確な目的を持ち、自己投資をして能力を高めること。(自尊心を持ち、人から慕われ、尊敬されるように努めること。)
自分の境遇に置き換えながら、考えていきたいと思います。
1 収入の十分の一を自分の為に取っておく
まず、種銭を貯めましょうということです。
やっぱりこれが最初ですね。
「収入の十分の一を貯蓄に回す」と言葉にすると、結構な負担な気がしますが、先取り貯金をやってみたら、結構なんとかなるものでした。
収入の十分の一がないからといって、そんなに生活に支障はなく、ストレスを感じることもありませんでした。
「どうしても無理」という方は、先に家計を見直して、固定費を削減すると良いと思います。
2 欲望に優先順位をつける
人の欲望というのは、際限のないものです。
慣れている生活習慣を見直すと、
・「当たり前だと思っていた支出」
・「必要だと思っていた支出」
が、削減できる場合があります。
例えば、私は
・ 万が一の時に備えて多額の保険料を支払っていたこと。
・ 深夜電力が安い、従来の電力会社が安心だと思って、割高な電気代を払っていたこと。
のように、無駄な出費があったことに気がついて、固定費を削減できました。
また、私の場合、投資を始めたことで、投資資金を捻出するため、
・ 買おうとしているこれって、本当に必要なの?
・ なんの為にこれを買うの?
・ 買った場合のメリットはなんなの?
と考える癖がつき、無駄な買い物をすることが少なくなりました。
今はそうやって、自分の欲望(支出)に優先順位を付けています。
家計を見直した後、『自分が一番大事にしている欲求』が何か、はっきりと見えた後には、必要な予算を組みます。
この予算を組むということは、とても大事なことです。
予算を組まないと、ついつい甘えが出て、使いすぎてしまいます。
予算を組む場合は、
・ 年間の基礎生活費
・ 月間の基礎生活費
・ 年間のゆとり費
・ 月間のゆとり費
の4種類に分け、収入は少なく見積りましょう。
3 蓄えた金を働かせる
・『お金を貯めて、沢山お金を持っているだけでは、裕福とは言わない』
・『裕福であるとは、自分の財布にお金を運んでくれるお金の流れがあること』
ということです。
貯めただけのお金は使えば減るだけですので、資産から定期的な収入があることが必要なのです。
私が先日始めた個別株投資の配当金などが、この定期収入に該当します。
いつか、こつこつと買い続けた高配当株が、しっかりしたお金の流れを産んで、私の財布にお金を届けてくれるはずです。
4 危険から財産を死守する
資産運用をしていると、「大きく儲けるチャンスがありますよ。」と誘惑されることもあると思います。
大きく儲けるチャンスとは、大きく損をするリスクも負っています。
ですから、『自分が投資する財産が、安全に手元に取り戻せるかどうか』ということを、ひとつひとつ、慎重に確認しましょうということです。
融資をする前には、相手の返済能力と返済についての評判を確かめます。
儲け話を持ってきた相手と、その事業を客観的に判断するのです。
金を扱って利益を産むことに経験を積んだ人に、勧告や助言をしてもらいましょう。
『経験を積んだ人』というと、『銀行マンや証券会社の社員、保険屋さんや不動産屋さん』と思ってしまいますが、彼らが大事なのは、自分の会社の利益であり、そこから得られる自分の評価や給料です。
『あの人は良い人だから』と、盲信しないようにしないようにしましょう。
せっかく貯めた大事なお金です。
確実に手元に戻ってくるような事業に投資しましょう。
5 自分の住まいを持つことは、有益な投資である
アルカドによれば、
- 自分自身の住まいを持ち、
- 誇りをもって手入れできる庭を獲得することで、
- 人は自信を持ち、
- 何をするにしても、一層努力するようになる
とのことです。
私も、5年前に30年ローンを組んで中古住宅を購入し、毎月ローンを返済しています。
当時、まだ投資等に興味もなく、現在のように、リベラルアーツ大学のようなお金を知識を得る場もなかった為、世間一般で言われるように、
- 自分の家を持ってこそ、一人前だ。
- 家賃を払っても、自分の手元には何も残らない。
- 家賃を払うお金で、住宅ローンを支払ったら、資産の家が手に入る。
と考えていたので、転勤を機に中古住宅を購入したのです。
しかし、住宅ローンの返済は大変ですが、転勤の多い会社に勤務している私にとって、家族の拠点が出来たことは安心感があり、心の満足度も高いので、買って良かったと思っています。
6 将来の保証の為に備える
・ 将来(老後)に備えて、相応の所得を用意しておくこと。
・ 万が一の時には、家族が快適な生活を続けられるように準備をしておくこと。
ということで、いわゆる保険や生活防衛資金を貯めましょうということです。
私の場合は、保険を掛け過ぎていたので一部を解約し、それをつみたてNISAでの投資信託等に回して、老後の資金作りを始めました。
生活防衛資金は、投資のお金とは区別して触らない預金にしています。
7 自分に投資して、尊敬される人物となる
アルカドの最後の教えは、
・ 明確な目的を持ち、自己投資をして能力を高めること。
・ 自尊心を持ち、人から慕われ、尊敬されるように努めること。
というものです。
まずは、色々な本を読んで知識を学んでいます。
また、両学長が、簿記やファイナンシャルプランナーの資格があると良いとおっしゃっていましたので、資格を取ってみようと思います。
以上が、『バビロンの大富豪に学ぶ、富をもたらす黄金の7つの知恵』でした。
私なりの解釈で、自分の生活を振り返ってみましたが、そんなに難しいことではないと思います。
また、『バビロンの大富豪』は物語になっていますので、子供でも簡単に読むことが出来ます。
マンガ版も出版されていますので、子供さんの金融教育にも良いと思います。
お近くの図書館に置いてあるかもしれませんので、ぜひ一度、ご自分で読まれて見て下さい。
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