『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』
『株式会社ワニブックス』から2015年に出版された『ミニマリスト佐々木典士』さんの著書です。
ミニマリストとして有名な著作なので、名前くらいは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
この本に次のようなことが書いてあります。
前に住んでいた家の近所にイチョウの木があった。大量の葉が落ちる季節には、近所のおばさんが毎日それをほうきで掃いていた。(中略)葉はどうせ毎日落ちるのだから、2日分まとめて掃いたらいいのでは?(中略)おばさんが毎日掃いていたのは、イチョウの葉ではなく、めんどくさいと思ってしまう「自分自身」だったのだ。
出典:株式会社ワニブックス『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』著者:佐々木典士
この言葉にハッとしました。
雑草が伸び放題になった庭、シンクに残った食器。
まとめてやるんじゃなくて、毎日、その都度片付ける。
そっちの方が簡単。
簡単だから、すぐに取り掛かれる、すぐ終わる。
ちょっと庭に出た時に、気がついた雑草を引く。
いつも庭がきれいだと、ちょっと気分が上がる。
料理をしたら、コンロ周りに飛び散った油をすぐにキッチンペーパーで拭く。
それだけで、コンロ周りがいつもきれいになる。
ご飯を食べたら、シンクに下げた食器をそのまま洗う。
子供達には、「食器はシンクに置かずに、食洗機に入れてね」と伝える。
それだけで、シンクの中はいつも片付いている。
シンクの中が片付いていれば、使ったフライパンも熱いうちにすぐに洗える。
すぐに洗うから汚れも簡単に落ちる。
良いことづくめだ。
これまでは、シンクの中に食器や調理器具が置きっぱなしだった。
スペースがないから、フライパンも洗えない。
だから、「どうせ食器も洗わないといけないし、まとめて洗ってしまおう」としていた。
まとめて洗うとなると、面倒くさくなる。
フライパンの油が食器について、洗剤がたくさん必要になる。
それは、環境にも悪いはず。
普段は妻が洗い物をしてくれるけど、彼女もきっとご飯を食べたらゆっくりしたいはず。
自分だったら、「どっこいしょ」と掛け声をかけて腰を上げ、イヤイヤキッチンに立つだろうに、文句も言わずにいつも片付けてくれる。
そんな妻には、いつも感謝しかない。
その都度洗いを始めてからは、妻の仕事も少し減った。
家族の会話も増えた。
きっと前よりも今の方が、家族みんなが幸せだと思う。
その都度掃除、本当にオススメです。
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