ダイヤモンド・ザイの2021年7月号の特集「億り人11人の技&失敗談!株で1億円を作る入門!」の3回目です。
今回は、「JACKさん」「DUKE。さん」「とりでみなみさん」「零さん」「テスタさん」の投資手法をチェックしていきます。
IPO株で億り人に〜JACKさん
「JACKさん」は、IPO株への投資をメインにした投資手法をとる兼業投資家です。
IPO株を買おうと思ったら、扱いのある証券会社で所定の期間中に応募し、抽選に当たる必要があります。
初値が公募価格を上回る可能性が高いので、利益を得やすく人気があるので、当選は難しいと言います。
JACKさんは、当選に漏れても上場後の値動きで儲ける技を編み出されているようですね。
IPO株売買特化投資
JACKさんの投資手法はIPO株の売買特化です。
- “逆指値”の買い注文を利用して、高値更新の瞬間を狙い打って買う。
- PTSを活用して、夜間に売買する。
- “上がるシナリオ”のある銘柄を安値圏で買って反発を待つ。
逆指値注文の買い注文
PTSを利用する
上がるシナリオ
“上がるシナリオ”とは、
1 好調な決算が発表される場合
2 優待や配当が新設される場合
3 銘柄が東証プライムに上場し、機関投資家の買いが入る場合。
などです。
上場してから2〜3週間して上昇が一服して下落した後、株価が安値で横ばいになっているタイミングに“上がるシナリオ”がある時には買って反発を待ちます。
年初来高値更新銘柄の勢いに乗り億り人に〜DUKE。さん
「DUKE。さん」は、会社員として働きながら、新高値更新銘柄の勢いに乗って資産3億円を達成し、専業投資家に転身した方です。
ご自身の投資法で書籍も出版されています。
書籍のタイトルにあるように「1勝4敗でもしっかり儲ける」って凄くないですか。
新高値ブレイク投資術の買い手順
- 「Yahoo!ファイナンス」や「Kabutan」などで、新高値を更新した銘柄を探す。
- チャートの形状を確認する。
新高値を更新する前は、株価が1、2年程度横ばいが続いている方が株価の上昇に勢いがつきやすい。 - ニュースや開示資料を見て株価急騰の理由を探す。
新商品や新業態のヒットなど“大変革”が起きているかどうか。 - 過去3年分の売上高と営業利益を確認する。
安定して伸び続けているか。 - 売上高営業利益率を確認する。
過去3年間で増加傾向にあればビジネスモデルが底堅い。
分散と損切りが必須
売りと損切りのルール
- 新高値ブレイク投資法では、買い増しは含み益が出ている時だけ行います。
- 売りと損切りのルールは次のとおりです。
- 株価がボックス割れした時。
- 買いの理由が阻害されるような悪材料が出た時。
- 含み損が10%になった時。
- 出来高急増を伴う大陰線が出た時が利益確定。
新高値ブレイク法は、チャート分析とファンダメンタルズ分析の合わせ技ですね。
夜のうちにチャートや業績をチェックして、逆指値で注文を入れるので、会社勤めをしながらトレードすることが可能な手法です。
成長株の超長期ホールドで億り人に〜とりでみなみさん
とりでみなみさんは、会社員をされている兼業投資家です。
残業も多く、株にかける時間があまりない状況で億り人になられたとのことです。
成長株の超長期ホールド投資
とりでみなみさんの投資手法は至ってシンプルです。
給料から月10万円と、ボーナスを継続して入金し、成長株を購入したらずっと持ちっぱなしというシンプルな投資法です。
買った株は売らない、1つの銘柄を深く掘り下げて調べることもしない、タイミングも見ない、唯一チェックするのはビジネスモデルだけです。
投資対象の選定
- 投資対象は、安売り競争に巻き込まれにくいビジネスモデルであることでこれが全てです。
- 美容・健康・命・教育の分野に多く、特許を多数取得していたり、多くの人がその会社の製品を使用している等の傾向があるそうです。
とりでみなみさんは、例え株価が半値になっても持ち続け、10〜20年後に上がればいいと割り切っているそうです。
投資方法自体は非常にシンプルで、再現性は高いと言えるかもしれません。
月10万円、ボーナス全額の入金、推定年入金額間200万円超という高い入金力が億り人への道を切り開いたとも言えそうですね。
米国IT株の順バリ投資〜零さん
零さんも、会社員をされている兼業投資家です。
零さんの投資手法も本当にシンプルで、米国IT株の順バリ投資
です。
- この先伸びそうな分野の勝ち残りそうな企業を7〜10銘柄少しずつ買う。
- 決算直後に株価が下がった株は売り、株価が上がった株を買い増しする。
零さんの投資手法はこれだけです。
実にシンプル。
IT企業に限らず、上昇傾向にある株を買って、決算後も株価が上がった株を買い増ししていくだけで億り人になれるなんて、さすが米国株といったところですね。
投資歴16年で46億円を築いた〜テスタさん
専業投資家のテスタさんは、なんと投資歴16年で46億円もの資産を築いたそうです。
そんなテスタさんの記事はスペシャルインタビューです。
テスタさんが専業投資家としてスタートした当初の元手は300万円。
ここから46億円とは凄すぎる。
変化するテスタさんの投資手法
- テスタさんは投資手法を、時代の変化に合わせて変化させてきたとのこと。
- その理由は、過去に有効だった手法が通用しなくなることがあるから。
- どんな状況下でも勝つには変化力が大切なので、投資手法の引き出しは多い方が良いです。
- 投資初期はスキャルピング。
- 10年間はデイトレード。
- 中長期投資を始めて資産増加のペースが加速。
- デイトレード・中長期投資でも、ファンダメンタルズ分析に加えて、需給を見ているのが強み。
損切りの重要性
- 損切りができないと、ポートフォリオが含み損の銘柄ばかりになり、身動きが取れなくなります。
- 買値より株価が下がったということは、自分の想定が間違っていたということ。
- 素直に認めて損は素早く解消すべきです。
- 初心者は損切りできないことが多いですが、適切に損切りして次に切り替えましょう。
成長しそうな分野に注目する
- 自動運転のように将来、有望と思われている分野はすでに株価に織り込まれている。
- 成長するかどうかわからないけど、成長しそうな分野に注目しましょう。
初心者へのアドバイス
- 勝つのは後になってもいいので、とにかく株式市場に居続けることが大切。
- 毎日株のことを考えていれば、分かること、気づくこと、勉強できることがたくさん出てきます。
- いつか、自分に合う投資スタイルにたどり着きます。
流石に46億円を稼いだ方は違いますね。
まとめ
3回にわたって、ダイヤモンド・ザイの特集から11人の億り人の皆さんの投資手法をチェックして見ましたが、いかがだったでしょうか。
共通しているのは、
- 売りや損切りのルールを決めて厳守していること。
- 銘柄を選定する時には、皆さんしっかりと下調べをして選定していること。
- 信用取引はしていないこと。
- 特別な情報源を持っている訳ではなく、誰もが利用できる情報を利用していること。
ですね。
ということは、誰でも億り人になれる可能性があるということではないでしょうか。
あとは実践あるのみ!
私も、自分のポートフォリオをもう一度きちんと分析したり、皆さんの投資手法を真似してみようと思います。
特に私は「損切り」ができていないので、勇気を出して損切りするようにします!
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