先日、証券口座のドルが増えていました。
「配当金でも入ったのかな〜」と思っていたんですがどうやらそうではなさそう。
これは多分、『ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス』の上場廃止に伴い清算された分・・・。
平均取得単価も株数もよく覚えていませんが、多分半分以下になっている・・・。_| ̄|○ ガクッ
高配当株投資のリスク
2025年に上場廃止となった、アメリカの大手ドラッグストアチェーン「ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)」。
この銘柄は、長年にわたり高配当株として人気を集めてきた企業で、全米に店舗網を持ち、ディフェンシブ銘柄として知られていました。
配当利回りは一時期5%を超え、「安定した高配当株」として人気の銘柄でした。
しかし、表面上の「高配当」に安心していた私のような投資家にとって、この上場廃止は大きな教訓となりました。
高配当株の落とし穴
配当利回りが高いと、つい「お得」に感じますよね。
WBAも、7%という高配当株でした。
株価が下がってきた時には、10%を超える配当利回りになっていたことも。
そうです、株価が下がれば、利回りは自動的に上がるんです。
つまり「高配当=業績好調」とは限らないのです。
WBAの場合で言うと、薬局ビジネスを取り巻く環境が厳しさを増していたようです。
アマゾンなどネット通販勢との競争、医療費抑制による薬価の下落、人件費や物流コストの上昇…。
業績が少しずつ悪化していく中、同社は長年の「連続増配」を守り続けようとして、配当性向は上がっていたようです。
その結果、財務の余力が失われ、経営再建が必要な状況に陥ってしまったんですね。
「高配当」を「危険信号」と捉える
配当利回りが極端に高くなった時、それを『危険信号』と受け取ることで危険を回避することができるかもしれません。
このような状態の銘柄を持っている時には、業績をしっかりと確認しましょう。
特に、
- 業績が右肩下がり
- 配当性向が高すぎる(80%以上など)
- 事業モデルに構造的な問題がある
といった特徴があった場合は、その企業は配当を維持するために無理をしている可能性が高いです。
その危険性を認識していても、「連続増配」「配当貴族」「老舗の大手企業」そんな言葉が判断を誤らせることもあります。
そうして、今回のWBAのように、減配や上場廃止という形でリスクが表面化するのです。
投資家が見るべきポイント
高配当株を選ぶときに大切なのは、「配当額」ではなく「配当の持続性」です。
次のような視点を意識するだけで、投資のリスクはぐっと下げられます。
- 営業利益は安定しているか
- 配当性向は無理のない水準か
- 財務の健全性はあるか
- 事業に優位性があるか
これらをチェックすることで、短期的な“高配当の誘惑”に惑わされず、長期的に安定したリターンを目指すことができます。
まとめ
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの上場廃止で、「名門企業でも安泰ではない」という現実を思い知らされました。
幸いだったのは、株価が下がったからって買い増ししなかったこと。
高配当株投資は、個別株投資。
企業の成長に期待し、不労所得が得られる代わりに、企業の経営リスクを共有しています。
私は今回の上場廃止を受けて、インデックス投資に舵を大きく切りました。
オルカンのような広く世界に分散されたインデックス投資なら、積立して気絶していても安心して資産を増やしていけます。
これからもインデックスに全力投資していきます。
コメント