古本屋で、タイトルに惹かれてこの本を手に取りました。
この本は、著者の体験に基づいて書かれている本です。
私が今回購入した本は3刷だったみたいですが、『2020年8月17日』に初版が発売され、
『2020年9月30日』には3刷が発行されているようなので、かなり人気の本だったみたいですね。
著作紹介
本書は、2020年に『ぱる出版』から出版された投資本です。
著者の『林 僚(はやし りょう)』さんは、1991年生まれ。
元々年収340万円のサラリーマンだった彼は、2018年7月に自己資金50万円からトレードを開始し、『資産を1年で6倍』にした凄腕トレーダーです。
2020年には月刊収益100万円を突破したらしく、出版当時の2020年には副業アカデミーで株式投資の認定講師を務めておられます。
トレード手法の紹介
本のタイトルにもあるとおり、著者のトレードはサラリーマンとして働く傍ら、トイレでトレードをしていたそうです。
トレードする時間帯は、相場が終わる30分前の『14時30分』頃。
その時間になると、毎日トイレの個室に入って『3分間』、スマホをポチポチと触ってトレードをしていたそうです。
著者にとっては、この相場が終わる『14時30分から15時まで』がゴールデンタイム。
その理由は、「株価の変動が大きな時間帯を避け、株価が収束する時間帯を狙っているから。」だそうです。
億トレーダーから学んだ教え
1.一番大事なことは空気を読むこと
このことについて本書ではあまり触れられていないんですが、『相場の空気感』というのはとても重要だと思います。
トレードを経験されている方には、「なんか嫌な感じがするな〜」とか「なんか下げそうな気がするな〜」という漠然とした雰囲気がしていたら、その後急落して「やっぱりあの時逃げておけば良かった!」と思われた経験があると思います。
2.取引銘柄は東証一部(プライム)の大型株
著者は、トレードする銘柄の時価総額が『5,000億円以上』の大型株をトレードすることを推奨しています。
時価総額の小さな銘柄は、1日の変動率が大きくチャートの形が崩れたりと未来の予想をする上でトレードがしにくいのがその理由。
3.決算はまたがない
決算が好決算であっても、株価が必ず上昇するとは限りません。
なので、著者は決算の2、3日前にはたとえ含み損であっても手仕舞いしてポジションをゼロにするそうです。
4.配当や株主優待を狙ったトレードはしない
著者は、株価の差益による利益をメインにトレードされているので、配当や株主優待を狙ったトレードはしないそうです。
5.日経平均や会社四季報を読んでも勝てない
著者は、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の両方のメリットとデメリットは理解しながら、両方の特徴を活かしたトレードをすることが重要と考えておられます。
6.空売りを覚えよう
空売りをマスターすれば、下落相場でも利益を上げる機会が生まれます。
正しいやり方を身につけて、有効な武器を活用しようということです。
7.塩漬けはしない
塩漬けは、
- 資金効率を悪化させ
- 精神的なストレスとなる
ので、出口戦略をきちんと定めて、塩漬け銘柄を持たないことを推奨しています。
8.初心者が陥りやすい3つの注意点
トレードの世界は『90%以上が負ける』と言われる厳しい世界。
- 証券口座を開いて売買するのは一番最後
- 自動売買ツールに手を出さない
- 世の中、楽をして稼げるものはない
投資の世界で生き残るためには、知識とテクニック、継続的な勉強が必要であることを心に留めましょうということです。
「投資の世界に100%はない」のに、「必ず儲かる」などと謳っている場合は詐欺を疑いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
トイレで1日3分程度、トレードをするだけで月収が50万円になるなんてとても夢がありますよね。
本書には、もっと細かくテクニックが書かれていますので、興味が湧いた方はぜひ本書を手に取って読んでみてくださいね。
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